キャリアコンサルタントとの「転職相談」って何が違うの?
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自ら転職を踏み出そうとする方以外にも会社の倒産や廃業、部署の閉鎖や早期退職者制度を活用して望ますして転職市場に来られる方も一定層おります。今日はそんな方々へのお話です。ハローワークや就活イベント、転職サイトでも良く表示されているキャリアコンサルタントとの「転職相談」って見かけるけど実際にどんな事を教えてくれるの?普通の面談と何が違うの? 今回はキャリアコンサルタントとの面談内容やどんなサポートが受けられるのかについてお話したいと思います。
◎そもそもキャリアコンサルタントとは・・・。
キャリアコンサルタントは名称独占の国家資格です。資格を持っていなければ、キャリアコンサルタントと名乗ることができません。キャリアコンサルタントの資格を得るには、キャリアコンサルタント試験に合格後、国の名簿への登録手続きをする必要があります。
■厚生労働省 HP キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント
mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/career_consulting.html
◎キャリアコンサルタントに相談するメリット・デメリットとは?
キャリアコンサルタントの活用は、専門的な支援を受けられる反面、費用や時間がかかることもあるため、事前にメリットとデメリットをよく考慮して利用することが大切です。
・キャリアコンサルタントに転職相談をするメリット
専門的なアドバイス:市場価値や転職戦略についてプロの意見がもらえます。
自己分析の支援:キャリアの棚卸しや適性を客観的に見てもらえます。
ネットワークの活用:求人情報や企業の内部情報を提供してもらえます。
書類や面接対策:履歴書や職務経歴書の添削、面接の模擬練習など具体的な支援が受けられます。
・キャリアコンサルタントに転職相談をするデメリット
費用が発生する:有料のサービスを利用する場合、費用がかかります。
時間がかかる:カウンセリングや準備に時間が必要です。
相性の問題:コンサルタントとの相性が合わない場合、期待した成果が得られないこともあります。
メリット・デメリットを比較してみると費用面でのデメリット以外は大きな問題はなさそうです。費用についても学校や大学、ハローワークなど無料で相談に載って頂けるキャリアコンサルタントも方も多数おりますので是非ともご活用してみて下さい。
◎キャリアコンサルタントの登録試験機関は2団体。
「キャリアコンサルティング協議会」と「キャリア開発協会(JCDA)」の2団体が存在しています。それぞれのHPは以下の通りです。
キャリアコンサルティングの流れ
キャリアコンサルティングの流れは大きく4つのステップと6項目から構成されています。
①自己理解
自分がどんな事が好きで、何をやりがいと感じているのか?逆に苦手な事やストレスに感じることはどんな事なのか。過去の経験を通じて内省を自分の心と向き合い自分の考えや行動を省みることをして頂きます。
②仕事理解
自身の仕事での経験やスキル、そして次の転職先での仕事内容についてニーズや収入面だけではなくキャリアアップについても調べることで仕事(JOB)についての理解を深めて頂きます。ご自身の職業経験の棚卸しを行います。
③自己啓発
転職時や異動した際の職務に求められるキャリアルートの理解や必要なスキルをどのような形で習得すれば良いか検討します。
④意思決定
ここでの内容としては、キャリアプラン(職業生活設計)の作成と中長期的目標設定と短期的目標設定を行います。それに合わせて教育訓練に関する情報や能力開発のサポートについて情報提供を受けることが出来ます。
⑤方策の実施
方策の実施(活動)状況を把握しつつ必要に応じたサポートを支援していきます。所謂、PDCAサイクルが回っているのかの確認作業となります。またハローワークで例えると失業給付のための月一回の定期面談がこちらにあたります。
⑥適応(新たなる仕事への適応)
異動、昇進、就職、転職・・・など新しいステージでの門出となります。その際にも、予期していなかった問題や悩みは出てくるものです。「人間関係・仕事内容・仕事環境・生活スタイル」などSTEP2で計画をした意思決定の内容が反映されているか?再確認を行います。
直接の求人案件のご紹介と言うより、「人生にとっての棚卸し」に近い支援やサポートが受けられます。
◎キャリアコンサルタントに転職相談をしてよかった感想(Aさんの場合)
キャリアコンサルタントに転職相談をしたことで、私のキャリアの方向性が明確になりました。プロのアドバイスを通じて自分の強みや適性を再確認でき、転職活動に自信を持つことができました。具体的な職務経歴書の書き方や面接対策も教えてもらい、内定獲得の確率が大幅にアップしました。また、転職市場のリアルな情報を得られたことで、より現実的なキャリアプランを立てることができました。コンサルタントとの相性も良く、安心して相談できたのも大きなポイントでした。おかげで、理想の職場に転職することができ、今はとても充実しています。
■ 感想のポイント
方向性の明確化: キャリアの強みや適性の再確認
自信の向上: プロのアドバイスで転職活動に自信が持てた
具体的なサポート: 職務経歴書の書き方や面接対策
市場情報: リアルな転職市場情報の提供
相性の良さ: コンサルタントとの良好な関係
サニー・ハンセンは人生における4つの役割である「愛(Love)」「仕事(Labor)」「余暇(Leisure)」「学習(Learning)」をキャリアカンセリングでは重要だと述べています。転職や失業経験はあなたにとって色々な人生の経験や影響を与える事でしょう。あなたの人生にとってそんなサポートが転職を考える上では絶対的に必要となります。
キャリアコンサルタントとの転職相談は、ただの面談とは違い、包括的なサポートと専門的なアドバイスを提供します。ここからは、さらに具体的なケーススタディやキャリアコンサルタントとの相談がどのように進むのか、またその効果について掘り下げていきます。
◎ケーススタディ:キャリアコンサルタントの実際の支援例
1. ケース1:40代男性、製造業からIT業界への転職
背景:製造業で20年間働いていたが、会社の倒産により転職を余儀なくされた。新しい業界でのキャリアを模索中。
キャリアコンサルタントの支援:
自己分析:過去の業務経験やスキルの棚卸しを行い、特にIT業界で活かせるスキルセットを特定。
キャリアプランの策定:IT業界における必要スキルとその習得方法を一緒に検討し、短期・中期・長期のキャリアプランを作成。
ネットワーキング:IT業界でのネットワーキングイベントやセミナーを紹介し、人脈作りを支援。
応募書類の作成支援:履歴書や職務経歴書をIT業界向けに再構成し、応募先企業の特性に合わせた書類を作成。
結果:数か月後、IT業界の中堅企業にエンジニアとして再就職。新しいキャリアで充実した日々を送っている。
2. ケース2:30代女性、育児休暇後の再就職
背景:第一子出産後、数年間育児に専念。復職を希望しているが、ブランクによる不安を抱えている。
キャリアコンサルタントの支援:
自己理解の再確認:育児期間中に得たスキル(時間管理、マルチタスク能力など)をキャリアにどう活かすかを検討。
市場分析:現在の雇用市場の状況を分析し、ブランクを持つ女性が活躍できる職種や企業を紹介。
スキルアップ支援:再就職に有利となる資格取得やオンライン講座の受講を提案。
面接準備:育児ブランクをポジティブに伝える面接対策を実施し、自信を持って面接に臨めるようサポート。
結果:希望していたマーケティング職に復職。家庭と仕事の両立を実現し、充実した生活を送っている。
◎キャリアコンサルタントとの面談の進め方
キャリアコンサルタントとの面談は、一度きりのアドバイスにとどまらず、継続的なサポートを提供します。以下は、一般的な面談の進め方です。
初回面談:ヒアリングと目標設定
ヒアリング:クライアントの現状、課題、目標を詳細に聞き取り。
目標設定:短期的および長期的なキャリア目標を設定。
初期アドバイス:現状のキャリアステータスに基づく初期アドバイスを提供。
継続面談:進捗確認とアジャストメント
進捗確認:設定した目標に対する進捗状況を確認。
アジャストメント:必要に応じてキャリアプランや戦略を修正。
新たな課題の発見:進行中の課題や新たに浮上した問題についての対応策を検討。
終了面談:最終確認と今後のサポート
最終確認:設定した目標が達成されたかを確認。
フォローアップ計画:今後のキャリア発展に向けたフォローアップ計画を策定。
長期的サポート:必要に応じて長期的なキャリアサポートを提案。
◎キャリアコンサルタントの役割と責任
キャリアコンサルタントは、クライアントのキャリア形成において重要な役割を果たします。その役割と責任についても理解しておくことが重要です。
1. 職業倫理の遵守
キャリアコンサルタントは、クライアントの個人情報を厳密に管理し、職業倫理を遵守する責任があります。クライアントの信頼を得るために、透明性と誠実さを持って対応します。
2. 継続的な専門知識の更新
急速に変化する労働市場や職業環境に対応するため、キャリアコンサルタントは継続的に自身の知識とスキルを更新する必要があります。最新の転職トレンドや職業情報を常に把握しておくことが求められます。
3. クライアント中心のアプローチ
キャリアコンサルタントは、常にクライアントの視点に立ち、個々のニーズや希望に応じたアプローチを行います。クライアントが最適なキャリア選択をできるよう、個別の状況に応じた柔軟なサポートを提供します。
◎キャリアコンサルタントと他の職業支援サービスとの違い
キャリアコンサルタントと他の職業支援サービス(例:リクルートエージェントやハローワーク)との違いについても理解しておくと、適切なサービスを選ぶ際に役立ちます。
リクルートエージェントとの違い
リクルートエージェントは、主に求人情報の提供とマッチングに特化しています。一方、キャリアコンサルタントは、自己理解やキャリアプランの作成など、より広範なサポートを提供します。
ハローワークとの違い
ハローワークは、公的な職業紹介所であり、無料での求人情報提供や職業相談を行います。キャリアコンサルタントは、より個別化された専門的なアドバイスを提供し、クライアントの長期的なキャリア形成を支援します。
◎キャリアコンサルタントとの転職相談が持つ長期的な影響
キャリアコンサルタントとの転職相談は、一時的な転職サポートにとどまらず、長期的なキャリア形成に大きな影響を与えます。以下に、その具体的な影響について説明します。
1. キャリアパスの明確化
キャリアコンサルタントとの相談を通じて、自分のキャリアパスが明確になります。これにより、将来的なキャリア目標が具体化し、達成に向けたステップを計画的に進めることができます。
2. スキルアップの方向性が明確に
自分の強みや弱みを客観的に把握することで、スキルアップの方向性が明確になります。どのスキルを伸ばすべきか、どの資格を取得するべきかが明確になるため、効率的なスキルアップが可能になります。
3. キャリアの持続的発展
キャリアコンサルタントから得たアドバイスやサポートは、短期的な転職活動だけでなく、長期的なキャリアの持続的発展にも寄与します。これにより、キャリアの安定性と発展性を両立することができます。
◎まとめ
キャリアコンサルタントとの「転職相談」は、ただの面談ではなく、包括的なキャリア形成の支援を提供します。自己理解からキャリアプランの策定、スキルアップの方向性の明確化、長期的なキャリア発展のサポートまで、多岐にわたる支援が受けられます。転職を考えている方は、一度キャリアコンサルタントとの相談を検討してみてはいかがでしょうか。自分自身のキャリアを見つめ直し、次のステージへ進むための強力なパートナーとなるでしょう。
グローバルスタイルのキャリアカウンセリング
グローバルスタイルでは、キャリアカウンセラーによる転職サポートを提供しています。専任のコンサルタントと共に、あなたの人生の「転機」を一緒に考えてみませんか?相談以外にも、仕事紹介や面談ロールプレイなどのサービスも提供しています。是非一度、ご利用を検討してみてください。
このように、キャリアコンサルタントとの「転職相談」は、ただの面談とは異なり、より深いレベルでの自己理解とキャリア設計をサポートしてくれます。自分のキャリアを見つめ直し、次のステップに進むための有力なパートナーとなり得るでしょう。
相談以外にもお仕事紹介や面談ロープレなどのサービスも御座いますので一度ご覧になって頂けたらと思います。
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