アルバイトから正社員になる方法|昇格を成功させるポイントとは?|その道筋は

アルバイトから正社員になる方法|昇格を成功させるポイントとは

アルバイトから正社員になる方法|昇格を成功させるポイントとは

◎正社員になるために。アルバイトと正社員の違いを知る

 皆さんは「アルバイト」と「正社員」の違いって福利厚生や給与水準だけだと思っていませんか。これはあくまで「働く側」の意識だと思います。「雇用する側=会社」はどのように考えているのか知ることも大切です。アルバイトからの転職を考えている人は、まずは違いを知ることで「何を求められているのか?」「必要条件」は何なのかを把握しましょう。

その1|雇用形態について

 正社員は、会社との間に無期限の雇用契約(無期雇用社員=正社員)を結んでおり長期的な雇用が保証されます。解雇には正当な理由が必要であり、法律による保護が強化されています。それに対してアルバイトは、通常短期(有期雇用社員)またはパートタイムの契約であり期間限定の雇用が多いです。雇用の安定性は低く、契約の更新や解雇が比較的容易です。

その2|福利厚生について

 正社員には、健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険などの法定福利の他に、企業によっては住宅手当、交通費、退職金制度、教育訓練、企業年金などの追加福利厚生が提供されることがあります。 アルバイトは、法定福利(例えば一定の労働時間を超える場合の健康保険や厚生年金)のみが適用されることが多く、追加の福利厚生は限られています。企業によっては資格取得の支援制度や特別休暇等でも差を持たせている会社も多いため転職の際はその違いも確認しておきましょう。

その3|業務内容と責任(責務)

 正社員は、会社の中核業務を担当し高い責任と役割を担うことが期待されます。キャリアの成長を図り、昇進や異動の機会も多くあります。飲食店などの店舗ビジネスでは「店長=正社員」として雇用している事が多く、残りのスタッフは全てパート・アルバイト社員のケースも見受けられます。またアルバイトは、比較的単純な業務やサポート業務を担当することが多いです。業務範囲や責任の範囲は狭く、業務の幅も限定される傾向にあると言えます。

その4|給与と待遇

 正社員の給与は基本給に加えボーナスや昇給、年次評価に基づく昇給や各種手当などが含まれます。また、長期的な雇用を前提にした給与体系が組まれています。アルバイトの給与は時給制が一般的で、ボーナスや昇給は少ないか存在しないことが多いです。給与は働いた時間に応じて支払われます。

その5|勤務時間と柔軟性

 正社員の勤務時間はフルタイムが基本であり、残業や休日出勤が発生することもあります。固定された勤務時間が一般的です。アルバイトは、比較的柔軟な勤務時間が特徴であり、自分の都合に合わせてシフトを調整できることが多いです。パートタイムでの勤務が一般的です。

その6|トレーニングとキャリア開発

 正社員は、企業内でのトレーニングやキャリア開発の機会が豊富です。専門的なスキルやリーダーシップの育成を目的とした研修プログラムなどが提供されます。アルバイトには、基本的な業務に関するトレーニングは行われますが、キャリア開発の機会は限られています。

◎アルバイトから正社員になれない人の特徴

◎アルバイトから正社員になれない人の特徴

アルバイトから正社員になれない理由にはさまざまな要因が関わっています。以下は、アルバイトから正社員に昇進しにくい人の特徴をいくつか挙げます。

その1|モチベーションや積極性の不足

 仕事に対してやる気が見られず、与えられた業務をこなすだけで、自発的に新しいことに挑戦しない人。また自ら進んで業務に取り組む姿勢がなく、指示を待つだけの受け身の姿勢が目立つ人。

その2|スキルや知識の不足

 正社員として求められる専門的なスキルや知識が足りない人。自分のスキルや知識を向上させるための努力を怠り、新しいことを学ぼうとしない人。

その3|業務に対する責任感の不足

 与えられた仕事に対して責任感を持たず、仕事の質や納期に対して無関心である人。仕事に対する信頼性が低く、ミスが多かったり、仕事の完成度が低かったりする。

その4|コミュニケーション能力の問題

 同僚や上司との円滑なコミュニケーションが取れず、チームワークを妨げることがある人。チームでの協力がうまくいかず、自分の意見を押し通そうとする傾向がある人。「報・連・相」のできない人はまず成れないと思っていいでしょう。

その5|勤務態度や勤務時間の問題

 そもそも遅刻や欠勤が多い、勤務態度にムラがあるなどの問題が見られる人。また勤務時間の融通がきかなく正社員として必要な柔軟な勤務時間に対応できない人。

その6|企業文化や価値観の不一致

 企業文化に合わない人。会社の価値観や文化に適応できず、周囲との摩擦が多い。また企業のミッションやビジョンに共感せず、仕事に対する意識や姿勢が企業の方針と一致しない人も登用には後ろ向きになります。

その7| パフォーマンスや評価の低さ

 仕事の成果が一貫して低く、期待されるパフォーマンスを発揮できていない人。上司や同僚からの評価が低く、信頼や期待を得られていない。実績だけではなくどう見せるのか?も重要な要素の1つです。


 これらの特徴が複数当てはまる場合、アルバイトから正社員への転換が難しくなる可能性があります。正社員になるためには、自分の仕事に対する姿勢やスキル、コミュニケーション能力などを見直し、改善していくことが重要です。また、職場での愚痴や悪口なども控えた方が良いでしょう。どこで誰が聞いているのか分かりませんしそれを聞いている同僚は自分が居ない所でも「この人は陰で居ない人の悪口を言う人」というレッテルが貼られます。これは決してプラスには働かずむしろマイナス効果となります。自分の目標や会社の期待を明確に理解し、それに向けて努力する姿勢も大切です。

 

◎アルバイトから正社員に昇格するその道筋とは

◎アルバイトから正社員に昇格するその道筋とは

(1)登用制度を活用する

正社員登用制度とは、企業がアルバイトやパートタイムの従業員を正社員として採用するための制度です。この制度は、企業が既存のアルバイトやパートタイムの従業員の中から、一定の基準を満たした優秀な人材を正社員として登用することを目的としています。以下に、正社員登用制度の主な特徴と利点を説明します。

1. 選考プロセス

正社員登用制度には通常、以下のような選考プロセスがあります。

①応募

アルバイトやパートタイムの従業員が正社員登用を希望する場合、制度に基づいて応募します。

②評価

勤務態度、業務のパフォーマンス、スキル、知識などが評価されます。

③面接

上司や人事部との面接を通じて、適性や将来のキャリア目標が確認されます。 

⓸登用試験

記述式や論述、マークシートなど企業により異なります。

2. 基準と要件

正社員登用のための基準と要件は企業によって異なりますが、一般的には以下のようなものが含まれます。

 ・勤務期間:一定期間以上勤務していること(例:6ヶ月以上)。

 ・勤務態度:遅刻や欠勤が少なく、業務に対する姿勢が良好であること。

 ・業務能力:与えられた業務を高いレベルで遂行できる能力を持っていること。

 ・スキルと知識:正社員として必要なスキルや知識を有していること。

3. 企業側と本人 双方の利点

正社員登用制度には、企業と従業員の双方に以下のような利点があります。


■ 企業側の利点 ■

 既に企業の文化や業務に慣れている人材を正社員にすることで、採用リスクを減らすことができます。また長期間働いているアルバイトやパートタイムの従業員を正社員として育成することで、業務の効率化や質の向上が期待できます。最後にアルバイトやパートタイムの従業員に正社員になるチャンスを提供することで、モチベーションの向上につながります。


■ 従業員側の利点 ■

 正社員になることで、雇用の安定性が高まり、福利厚生も充実します。正社員としてのキャリアを築くことができ、将来的な昇進や昇給の機会が増えます。健康保険や厚生年金、各種手当などの福利厚生が充実します。

チェック・ポイントはココ!

 まずは直属の上司過去に正社員登用制度を利用して正社員になった方に相談をすることをお薦めします。企業によっては年〇回など制度として実施している企業もあれば不定期の募集を行っている企業もあります。また上長からの推薦状を必須としている会社もありますので1度、確認してみることをお薦めします。

正社員登用制度は、企業がアルバイトやパートタイムの従業員を正社員として採用するための有効な手段であり、企業と従業員の双方にとって多くの利点があります。アルバイトなどの非正規雇用の方は、転職活動を行う前に社内制度を確認をすることをお薦めします。この制度を通じて、企業は優秀な人材を確保し、従業員は安定した雇用とキャリアの成長を実現することができます。

(2)ライバル会社への転職。

ライバル会社へ転職してアルバイトから正社員を目指す際には、以下のポイントを意識することが重要です。

1. 業界や会社についての徹底的なリサーチ

 まずは転職先の会社のビジョン、ミッション、企業文化、主な製品やサービスについて深く理解することが重要です。業界の最新動向や競合他社の状況を把握し、転職先での自分の役割や貢献できる点を明確にすることで一貫して高いパフォーマンスを発揮し、信頼構の構築が可能になります。

2. 転職理由とキャリアプランの明確化

 まずは転職理由を整理することから始めましょう。なぜライバル会社に転職するのか、現在の会社から転職したい理由を明確にすることで自身のキャリアプランや転職後の中・長期的なプランを描くことができ、正社員になるための具体的な目標の設定が可能になります。これにより、会社の成功に対するコミットメントを示し、長期的に貢献する意欲を伝えることに繋がります。

3. 専門知識とスキルのアピール

 スキルの棚卸しをすることで自分が持っているスキルや経験をリストアップし、それらが新しい会社でどのように役立つかを具体的に考えることが重要です。業界や職種に関連する専門知識をさらに深め、必要な資格やトレーニングを積極的に受けることが可能になります。そうすることで、新しい環境への適応力や転職先の企業文化や業務フローに迅速に適応する姿勢が伝わり変化に対して柔軟に対応し、新しいアイデアや方法を取り入れることができる人材であるアピールに繋がります。理想は転職を意識するときだけではなく、普段からこの意識をされることをお薦めします。

3. ネットワーク

社内外の人脈の構築も意識しましょう。転職先の同僚や上司、他部門のスタッフと積極的に関わり人脈を広がります。社内外のネットワークを意識することで業界内の他のプロフェッショナルな人との出会いや情報交換など最先端な業界のトレンドも把握することができます。また面接でのポジティブな態度はポジティブは転職先での成長意欲を強調することに繋がります。

これらのポイントをしっかりと意識し、準備と行動を怠らないことで、ライバル会社でアルバイトから正社員への転換を目指す成功確率が高まります。

(3)派遣社員から正社員を目指す。

 派遣社員から正社員を目指すことは、個人のキャリアや生活に多大なプラスの影響を与えると言えます。長期的な視点自分のキャリアを築き、安定した生活を実現するために、正社員への転換を目指すことは非常に有益です。

◎派遣期間=試用期間として捉えてみる

 正社員で働くとなると転職活動に掛ける「時間」と「労力」はかなりの負担となります。そんな時に有効なのが「派遣社員」で働くという考え方。働きながらスキルアップもでき且つ複数の企業を経験することで「本当に働きたい企業」と出会える可能性はずっと膨らみます。また営業担当の方に「紹介予定派遣の取引先を優先的に紹介して欲しい」と伝えておけばあなたのキャリアにマッチした案件を複数紹介して頂けると思います。

まとめ

 正社員で働くことは「義務と権利」の関係性となります。「業務遂行の義務」「社内規則の順守」「コンプライアンス」「安全な作業環境の確保」「チームワークの促進」など多岐に渡ります。その上で、自身がどう働きたいのか?どういうキャリアを形成したいのか?がとても重要となります。

 

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