製造業用語辞典(カ行)

製造業用語辞典(カ行)

製造業でよく使われている専門用語を50音別にまとめている用語辞典です。このページでは、カ行の専門用語をご紹介します。

化学製品

原料に化学反応を施すことによって得られた物質を製品にしたものです。主に、工業薬品、化学肥料、セメント、紙、パルプ、ゴム、合成繊維、合成樹脂、染料、医薬品、洗剤、化粧品などがあります。

 

化学品

化学的に合成された物質を含む製品、もしくは化学的な工程によって製造された製品のことを指します。特徴として、化学的な組成や物質をしていることから工業原料として使用されることが多く、工業薬品、化成品ともいいます。

 

拡大鏡

凸レンズを用いた物体を拡大して見るための光学機器です。虫眼鏡やルーペといった製品で、読書や学習などの家庭向けに使用されるほか、産業用途として多種多様なものがあります。

 

撹拌

液体などをかき混ぜる作業のことです。日常生活では料理や洗濯機などで行われている作業ですが、化学工学の進歩から単位操作としての意味も持っています。水や粘度の高い液体、異なる性質を持った液体、固体と液体、気体と液体など、撹拌の目的や組み合わせは非常に多様です。

 

加工

原材料に手を加え製品を製作すること、またはその作業のことをいいます。物理的な方法のほかに、化学的なものやプレス加工などの方法もあります。食品の調理なども加工として位置づけられます。日本は、海外から原材料や半製品を輸入し、国内で加工を行う加工貿易が盛んであるため、重要な産業の一つといえるでしょう。

 

ガスタービン

燃料の燃焼によって得た高温のガスを膨張させ、タービンを回し動力を得る熱機関で、内燃エンジンの一種です。同じ大きさのガソリンエンジンなどに比べると、大きな出力が得られるため、発電機、船舶、航空機などの動力源として用いられています。

 

架装

トラックなどの車両の荷台部分に搭載されている装備のことをいいます。

 

加速度計

物体の振動や運動の加速度を測定する計器のことです。加速度センサーと呼ばれることもあります。自動車などの車両や飛行機、地震などの測定に用いられています。

 

カッティング

素材を必要な大きさに切る作業のことをいいます。

 

感光

物質が光を受けて、化学変化を起こすことを指します。カメラや太陽電池などは感光によって動作する機器といえます。

 

緩衝材

製品を発送する際、輸送時の衝撃を吸収するための保護材のことです。ポリエチレン素材のエアーキャップや発泡スチロール、段ボールなど、種類は多岐にわたります。目的に応じて使い分けることで、より高い緩衝効果が得られるでしょう。

 

官能検査

人間の感覚(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)を用いて、製品の品質を検査する方法です。機械では測定できない心理的な品質特性を判定するため、食品、香料、化学製品などの分野で用いられています。

 

顔料

水や油に溶けない性質を持つ着色料のことです。無機顔料は、耐候性や隠ぺい力に優れており比較的安価です。そのため、建築材やコンテナなどの長期間屋外に置かれる、塗装面積が大きな製品の塗料に多く使われています。有機顔料は、発色が鮮やかで着色に優れているため、印刷インキやプラスチックの着色剤などに用いられています。

 

基板

電子部品が組み込まれた板のことをいいます。集積回路などに作り上げるため、抵抗器やコンデンサなどを組み込み、導電物質をプリントし配線を施した板状の部品ですが、部品を付ける前の板であっても「基板」と呼びます。プリント基板やシリコン単結晶版などがあります。

 

基盤

物事を成立させるための基礎や基本のことを意味します。生活が成り立つための基礎の部分を「生活基盤」などということもあります。

 

CAD

設計や製図をコンピュータ上で行うシステムソフトのことです。「Computer Aided Design」の略で、読みはキャド。
2D CADは、2次元CADともいわれています。線や円弧を使用して作図するので、従来の紙の図面のように平面で表現します。
3D CADは、3次元CADとも呼ばれています。球や直方体などを使用することによって、建物や製品などを立体的に表現します。完成イメージが把握しやすいため、様々な角度から確認できるなどのメリットがあります。また、立体イメージから平面図に自動作成することも可能です。

 

キャニスター

車両にある燃料蒸発ガス排出防止装置のことです。燃料タンクから蒸発したガソリン蒸気や不完全燃焼を起こしたガスの大気中への放出を抑える役目をします。

 

吸音材

音を吸収する建築材料のことです。空気中に伝わる音のエネルギーを吸収し、反射音を軽減させたり抑制させたりします。ホールや音楽スタジオ、映画館など、不必要な音の反響を抑えるために施されることが多いです。また、機械音の増幅を防ぐため機械室に施工する場合があります。グラスウールやウレタンスポンジ材などの多孔質または繊維質の素材が用いられています。

 

空調ダクト

冷暖房機器からの風をオフィスビルや工場、商業施設などの広い室内に送り込むためのものです。鉄やステンレスなどで作られることが多く、建物内の天井などに設置して風を送ります。

 

グラインダー

円盤状の砥石を回転させて、研磨や研削する電動工具のことです。

 

クランクケース

エンジンの基本となるクランクを支える箱状のパーツです。異物などの混入によって、エンジンの動作が妨げることを防ぐ役割があります。

 

クリーンルーム

空気中のホコリやチリなどの浮遊粒子が入り込むのを防ぎ、気密性や温度、湿度、圧力を一定レベルに管理した部屋のことです。精密な工業製品のほか、食品や医療などの製品を扱う工場には欠かせない施設です。

 

グリス

機械の円滑な動作のために用いられる潤滑剤です。液体潤滑剤、増稠剤、添加剤などで構成されており、半固体または固体状のタイプがあります。

 

クレーン

荷物を動力によって吊り上げ、水平に運搬することを目的としている機械のことです。工場の天井部分に設置されている「天井クレーン」、埠頭や岸壁等での荷役作業に使われる「ジブクレーン」など、現場や用途に応じて様々な種類があります。

 

結線作業

電気機器などの部品を電線で相互に繋いで配線する作業のことです。

 

結束

物をひも、バンド、ワイヤー、テープなどで縛ることを指します。大きな荷物を扱ったり、大量に物を束ねたりするなどの場合、結束機という機械を使います。用途に応じて様々な種類があります。

 

研削

高速回転させた砥石を用いて、工作物の表面から微小量のクズを削り取って高精度に仕上げる技術です。金属、非金属などあらゆる材料に施すことができ、刃物では不可能な硬い素材や脆い材料(超合金、大理石、セラミックス、ガラス、アルミニウムなど)の加工まで広く用いられています。

 

研磨

加工物の表面を滑らかにするため、仕上げ加工に用いられる方法です。硬度の高い粉末を含んだ砥石を加工物に押し当て、表面を研ぎ磨くことで滑らかにします。ステンレスや鉄、鋼、銅、アルミなどの金属のほか、ガラスやシリコン、石材などにも施されます。

 

光学プリズム

ガラスなどで作られた透明な多面体で、三角柱の形状をしたものが一般的です。光を分散、屈折、全反射、複屈折させるために用いられています。

 

鋼材

鋼鉄の加工しやすい特性から、圧延、鍛造、鋳造などを施し、板、棒、管などの形状に加工したものです。建築、土木、機械などの基礎材料から、飲料の缶まで幅広い用途で使われています。

 

合板

ベニヤ板の木目方向を1枚ごと交差させ接着剤を塗布し、3枚以上の奇数枚に積み重ねて貼り合わせたものです。

 

香料

食品や生活用品などに芳香をつけるため使用される物質です。食品に香りと味の一部をつける「食品添加物(フレーバー)」と食品以外のものに香りをつける「フレグランス(香粧品香料)」があります。フレーバーは、調味食品、菓子、飲料のほか、歯磨き粉などのオーラルケア商品、たばこなどに使われています。フレグランスは、化粧品や香水、石鹸、シャンプー、芳香剤、線香などに用いられており、人間が口に入れない製品という特徴があります。

 

コーティング

物体の表面に薄膜を付着させて覆うことで、表面を保護する処理です。

 

コンテナ

貨物輸送に用いられる軽金属製の入れ物です。手で持つことができる小さなサイズから、大型トラックや貨物列車などに積み込む大きなサイズまで、様々な種類があります。

 

コンバータ

データや信号などを別の形式に変換する装置や回路網のことをいいます。電気の分野では、交流から直流へ電流を変換する装置を指します。また、通信の分野では、異なる伝送媒体や通信規格の装置、回線を繋いで信号を変換するなど、互いに通信できるように行う装置や機器、回路のことをいいます。業界やアイテムによって指しているものが異なりますが「元の形式から違う形式へ変換するもの」としての認識は共通しています。

 

コンプレッサ

気圧を圧縮して圧力を高めて送り出す装置のことで、空気圧縮機と呼ばれることもあります。気体は、空気や窒素、水素などがあり、用途によって異なります。

 

コンベア

荷物や原材料を一方向に連続して運搬する装置のことです。ベルト式やチェーン式、ねじ式など様々な種類があり、搬送物によって使い分けられています。

 

梱包

輸送目的のために荷物を包装することをいいます。梱包に用いる資材は、木製容器、鋼製容器、段ボール製容器など、取り扱う荷物によって異なります。

 

まとめ

製造業でよく使われている専門用語を紹介しました。わからない用語が出てきたら調べて、業務の理解を深めましょう。

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